IEって何ですか?

IE = Internet Explorerというウェブブラウザのことです。

 

違います。笑

 

一般的にはそうなのかもしれませんが、製造現場でIEというと、Industrial Engineeringのことを指します。

日本語で言うと、経営工学といった訳がよくあてはめられます。

 

IEは一言でいうと、ムダを最小限にして人や設備やモノといった限られた経営資源を有効に活用していく「見方」や「考え方」のことです。

 

今日一日何をしていたか思い出してみたときに、ムダと感じることはありませんか?

買い物に出たけど、あっち行ったり、こっち行ったり、同じ道を何度も通ってしまったなあ、みたいなことはありませんか?

最適な道筋や順路を考え、総移動距離を減らすことで、時間を有効に活用していく方法を考えるときにIEが使われます。

 

はじまりとしては、仕事に対する適切な時間の設定や最善の作業方法を分析する方法などから、生産現場における生産性向上に大きく貢献しています。

日本でも、戦後のものづくりを支えてきた管理技術の一つになります。

 

IEは、工場の現場改善のイメージが強いですが、製造だけでなく設計や開発、さらにはマネジメント層の経営問題に対しても適用できる考え方です。

 

ムダを最小限にする為には、まずムダを見つけなければなりません。

業務ごとに価値を定義し、ムダを顕在化することが必要になります。

 

生産現場では、ただ待っているだけの時間はムダになりますが、それが必要な監視作業であればムダではありません。

立場や状況によって、同じ動きをしていたとしても、ムダかどうかは異なりますので、注意が必要です。

 

IEは、ビジネスの現場で多くのことに適用できるのですが、実際の現場ではあまり浸透していないように感じます。まずは、ムダを定義して、定量的に測定して数値として見せるだけで、生産性はあがります。

 

個人の時間を有効に活用していく為にも、IEの考え方は重要です。自分を大切にする為にも、IEの考え方を使ってムダなことは、どんどんやめていきましょうね。