あなたの会社の意味のない5S活動を変えるには?

トップマネジメントが覚悟を決めるしかありません。

 

5Sはなんとなくでできてしまうので、本質を理解せず、形だけの活動になりがちです。

5Sするかーと言って、ただ掃除しているだけの光景も製造現場では、よく見受けられます。

 

5Sの本質は、「ムダどり」、ここを理解していないと活動は意味のないものになるでしょう。

 

意味のない活動を変えていく為には、トップが声を上げて、従業員に働きかけ、活動を仕切りなおすしかありません。一度従業員に根付いた間違った認識は、一朝一夕には払拭できません。すぐに効果は出ないかもしれませんが、粘り強く取り組みましょう。

 

仕切りなおす為の準備は、以下の通りです。

 

■ 組織の再編成

→ 責任者、事務局、推進者、リーダーを明確にします。

 推進者は課の活動を管理する立場となる為、ある程度権限のある方を任命した方が
 いいでしょう。

 リーダーは人材育成の意味合いを込めて、若手に任せるのも面白いと思います。

 

■ 目的の設定

→ 5Sは目的が曖昧になると、途端に形だけの活動になります。

 全方位的な目的ではなく、自社がなぜ5Sに取り組むのか、明確にしておきましょう。

 

■ 活動エリアのブロック化

→ エリアの担当者を決めなければ、牽制が生じ、活動が停滞します。

 共有エリアなど、どこの部署が担当するのか、明確にしておきましょう。

 

こういった準備を事務局が行いつつ、活動への本気度をトップが全従業員に伝えましょう。なんとなく進めていくと、末端は変わったことすら気づきません。

 

5S活動は立ち上げるより、維持することが難しい活動です。

仕組み化を意識していかなければ、一時活動を行っても結局は元通りということが往々にしてあります。

 

5S活動を進めていくと、自部署が抱えている課題が噴出してきます。

全てがうまくいくことはありえません。

もし何の課題も出てこなければ、活動を一度見直した方がよいと思います。

 

組織力の強化とは、そういった課題を乗り越えていく中で、得られるものです。