ちょっとだけ統計【製造マン向け】

製造現場で問題が起きたときに、「ちょっとデータ解析してみてよ」って上司に頼まれることもあるかと思います。

只でさえ面倒なのに、結果を持っていったら「データが少なすぎるよ」と言われ、やり直しを言われでもしたら、やる気もなくなりますよね。

そもそも何故データ数が必要なんでしょう?

答えは、少しでも現実の姿に近づけるためです。

基本的に現場でとられたデータは、工程全体を表す一部にしか過ぎません。

本来であれば工程を正確に表したいところなのですが、現実的に難しい。そこで、私たちは工程の中から一部のデータを取り出し、真の値に近づけるようにするのです。

工程全体を表す値は、データ数が多ければ多いほど、真の値に近づくという性質をもっています。

というわけで、データ数をなるべく多くとる必要があるんですね。

なんとなく当たり前のことのように思えますが、計算してみると実に府に落ちます。

腹立たしいとは思いますが、がんばってデータを集めてみてくださいね。